伝説のあの人に学べ!退職術!

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元退職代行として10,000人以上の相談を受け、1,000件以上の退職に関わってきたタケシです。

今回は、なかなか退職できない人。上司や社長に引き留められて退職できない人に朗報です。

とくに、上司や社長に『理屈』で説得されて退職できない人。実際に退職代行をやっていた時も、この事情で退職できない人を数多く見てきました。

はっきり言います。上司や社長と理屈で戦ってはダメです。

退職太郎「社長、来月末で退職したいのですけれど……」

社長「なんで?」

退職太郎「実は、新しいことにチャレンジしてみたくて……」

社長「新しいことのチャレンジなら、うちでもできるよね」

退職太郎「……それはそうですけれど……」

社長「ならもう少しうちでやってみなよ」

こういう人は必見です。漫画やアニメのキャラクターに学んでいきましょう。

モンキー・D・ルフィ(『ワンピース』)

ワンピースを読んだことがない人でも、ルフィは知っているという人は多いのではないでしょうか。

「海賊王に!!!俺はなるっ」

「できるかどうかではなく、なりたいからなるんだ」的なことも言っています。

大事なのは、できるかどうかではなく、意志を固めること。

ルフィは物語の主人公なので主人公補正によって実際に海賊王になる可能性は高いですが、現実はそうはいきません。でもいいんです。大事なのは覚悟です。

社長に「なんで辞めるの?」と聞かれて、理屈で答えようとするから負けるんです。理屈で勝てる相手ではありません。「辞めたいから辞めます」で十分です。

岸辺露伴(『ジョジョの奇妙な冒険』第4部)

ジョジョシリーズに登場する漫画家、岸辺露伴のセリフ。

「だが断る」

作中では、敵から攻撃を受けて不利な状況に追い込まれた時、「主人公を差し出せば命は助けてやる」と提案された場面で使われています。

これを退職の引き留めブレイクに活かすと——

退職太郎「社長、いきなりですが今年度末で退職させてください」

社長「今は時期が悪いから、まだ退職しないで様子を見たら。来年になってから考えればいいじゃん」

退職太郎「なるほど、それもそうだな。今辞めても転職は大変そうだし、やっぱり保留にしたほうが……」

からの。

「だが、断る」

しかもジョジョでは、この後に続く言葉が

「この岸辺露伴が最も好きなことの一つは、自分で強いと思っているやつにNOと断ってやることだ」

上司や社長は、たいてい強いです。経験も頭のキレも格上で、理屈では勝てません。でも退職はできます。

理屈で引き留められそうになった時、いい条件を提示された時、損害賠償を請求すると言われた時。「だが断る」——断ってしまいましょう。

うちはサスケ(『NARUTO -ナルト-』)

ナルトの永遠のライバルであり親友でもある天才忍者、サスケ。

サスケは、自分が住んでいた木の葉隠れの里を抜けます。理由は、もっと強くなりたいから。退職に置き換えると「給料を上げたいから」「キャリアアップしたいから」転職するようなものでしょう。

しかし、里を抜けるのは退職とは比べものにならないほど難しい。

里を抜ける忍者は"抜け忍"と呼ばれ、作中では里の暗殺部隊によって追われます。里の機密情報を他の里に漏らされる可能性があるからです。現実世界でも同業他社への転職が制限されることはありますが、その比ではありません。

まさしく命がけ。それでもサスケは決意し、実行しました。やはり、強い意思を持って行動を起こすことは大事です。

そしてもう一つ。サスケは里を抜ける時、大蛇丸というキャラクターの助けを借りています。

サスケはプライドが高く、なんでも一人でやり通そうとするタイプに見えますが、里を抜ける時はサポートを受けていました。

自力での解決が難しいなら、第三者の力を借りる。 これは退職でも同じです。

なお、抜け忍になったサスケがその後どうなったかというと、続編では里に戻り、結婚し、子どももいて、里の要職に就いて各地に出張しています。辞めることはゴールではなく、過程です。

冨樫義博先生(『HUNTER×HUNTER』)

次に紹介するのは、キャラクターではなく作者の冨樫義博先生です。

『HUNTER×HUNTER』は週刊少年ジャンプの連載作品です。週刊、つまり1週間に1冊発売される雑誌です。

しかしこの作品、頻繁に休載します。

どのくらい頻繁か。単行本の冊数から推し量ってみましょう。

※以下の数字は2021年時点で当サイトが確認したものです。その後状況は変わっている可能性があります。

基本的に週刊少年ジャンプ作品の単行本は、まったく休載しなければ2〜3ヶ月に1冊出ると言われています。たとえば『鬼滅の刃』は2016年2月から2020年5月まで連載し、その間一度も休載せず、単行本は全23巻でした。

『HUNTER×HUNTER』とほぼ同時期に連載が始まった『ワンピース』(1997年7月〜)は、近年は休載が多いと言われながらも、2021年時点で単行本101巻。

一方の『HUNTER×HUNTER』は1998年3月連載開始で、2021年時点で36巻。

休載の理由については諸説ありますが、腰痛の影響が大きいようです。ジャンプの巻末の著者コメントに腰痛についての記述が載ることもありましたし、元アシスタントの方が描いた『先生白書』によれば、前作『幽☆遊☆白書』の頃にはすでに腰を痛めていたようです(参考:『先生白書』)。漫画家の仕事は過酷そうです。

冨樫先生から学ぶこと

なぜ、これだけ休んでも打ち切られないのか。

答えは単純で、それでも読者が待つ作品だからです。

ここから学べることは2つ。

実績・実力をつける — 実績と実力があれば、労働契約その他さまざまな契約において自分に有利な条件で交渉できますし、転職も容易でしょう。「代えがきかない」というのは、交渉における最強のカードです。

ある程度の貯金をしておく — 金銭面である程度の蓄えがあれば、「お金が理由で退職できない」ということにはなりません。

そもそも、退職に許可は要りません

ここまでキャラクターに学んできましたが、最後は原則の話です。ここが一番大事かもしれません。

多くの人がこう言います。

「上司、今年度末で退職しても良いですか?」

許可を取る必要はありません。

上司がダメだと言ったら、退職しないんでしょうか。

必要なのはあなたの意思だけです。

「上司、今年度末で退職します」

これだけです。

期間の定めのない雇用契約であれば、退職の申入れから2週間の経過によって契約は終了するとされています(民法627条1項)。「辞めていいですか」と聞くから「ダメだ」と返ってくるのです。

※有期雇用契約の途中解約には原則として「やむを得ない事由」が必要とされています(民法628条)。もっとも、期間が1年を超える有期契約の場合は、契約初日から1年を経過した後は申し出によって退職できるとされています(労働基準法137条。一定の例外があります)。また公務員は手続きが異なります。有期雇用の方が一方的に「退職します」と言うのは筋が違うので、この場合は相談から始めてください。→契約期間途中の契約社員だけど退職ってできるの?

※法令に関する記述は一般的な説明であり、個別の判断は専門家にご相談ください。

まとめ

ルフィ「海賊王に俺はなる!」

大事なのは理屈ではなく、「退職したい」という意志。

岸辺露伴「だが断る」

引き留められたときの断り文句に、理屈は要らない。

うちはサスケ

強い意志を持って行動する。自力が難しいなら第三者の力を借りる。

冨樫義博先生

実績・実力をつける。ある程度の貯金をしておく。

そして原則

退職に許可は要らない。「辞めていいですか」ではなく「辞めます」。

総じて、何よりも強い意思を持つことが退職においては大事です。 Noと言えない日本人とはよく言いますが、断る時は断りましょう。

そして忘れてはならないのが、退職はあくまで過程だということ。 ゴールではありません。退職した後が大事です。

サスケが里を抜ける時に助けを借りたように、自力での退職が難しいと感じた場合は、退職代行を利用してしまっても良いかと思います。

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